2017中心市街地探訪089・・熊本県熊本市

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2017中心市街地探訪089・・熊本県熊本市

熊本県の県央に位置し、面積390.32㎢、人口737,812人(2017.4.1)の政令指定都市で、熊本県の県庁所在地。江戸時代、築城の名手「加藤清正」が築いた熊本城の城下町として栄え、その後、細川忠利が小倉から熊本に転封されてから、細川氏による統治が明治まで続いた。明治に入ってからは熊本鎮台が置かれ、政治、軍事拠点として発展し、明治22年(1889年)の市町村制施行で人口42,725人(1889.4.1)の熊本市が誕生した。近年では、平成8年(1996年)に中核市に移行、2008年と2010年には近隣3町を編入し、平成24年(2012年)4月1日、全国20番目、九州では3番目の政令指定都市に移行した。行政区は、中央区、東区、西区、南区、北区の五つの区で、行政、経済の中心は人口186,393人(2017.4.1)の中央区。
静岡県からのアクセスは、東海道山陽新幹線で新大阪または博多まで行き、九州新幹線に乗り換え、最速列車で新大阪から熊本まで3時間、博多からは32分。
中心市街地は、西区のJR熊本駅付近と中央区の熊本城の東側周辺のエリアで、それぞれを路面電車の熊本市電が結んでいる。
明治時代に鉄道とともに開業した当時の駅は、市街地から離れた場所に追いやられたが、時代は変わり、今となっては逆に駅から離れた中心市街地はいつのまにか取り残されてしまったという幾つかの現状を見て来た。このような現象は、中心市街地が熊本駅から2km北側に位置する熊本にも当てはまるのではないかと地図を見る限りでは想像できた。しかし、熊本駅を離れれば離れるほど人通りは増え、突如現れた商店街は県内一で九州でも上位の賑わいを誇り、その周辺の住宅街でも人通りは多く足元人口の多さを実感した。JRと中心市街地を結ぶ路面電車はあるものの、この多くの来街者のパーソントリップが気になるところだ。先の震災により熊本城の姿は痛々しく見えたが、中心市街地の賑わいを見る限り、熊本は既に元気な街というのが率直な印象だった。

【JR熊本駅】
鹿児島本線と豊肥本線のほか九州新幹線が乗り入れ、1日当たりの乗車人員(2016年度)は14,576人(その内新幹線6,742人)。駅は在来線が地上駅で東側、新幹線が2面4線の高架駅で西側に位置し、東西自由通路が東口と西口を結び、駅ナカ商業施設の「えきマチ1丁目」が入っている。熊本駅を含む鹿児島本線約6km、豊肥本線約1kmの連続立体交差事業が、2018年度末までの完成に向けて建設工事が進められている。現時点(2017年5月)では、一部の高架橋と熊本駅上り線ホームは既に暫定開業している。
西口の駅前広場には、団体バスとタクシー乗り場のほか一般乗降用スペースのロータリーがあり、駅舎は新幹線ホームが見えるガラス張りの重厚感ある建物。駅周辺は、マンションや一般住宅が建ち並ぶ住宅街。表玄関である東口を出ると、真正面に熊本市電の熊本駅前電停、北側にはタクシー乗り場と一般乗降用スペースがあり、周辺にはビジネスホテルや予備校などが点在していた。

【えきマチ1丁目】
店舗面積3,900㎡、在来線側の駅ビルの東館と新幹線高架下の西館からなる商業施設で、土産物店や飲食店のほか専門店など約60店が入っている。

【くまもと森都心】
延床面積52,500㎡、図書館やホールなど公共施設が入るA棟、商業業務施設が入るB棟、地上35階建てマンションが入るC棟の3棟からなる再開発ビルで、2012年3月にオープンした。

【熊本市電】
田崎橋から健軍町を結ぶA系統、上熊本駅前から健軍町を結ぶB系統が、それぞれ鹿児島本線の上熊本駅と熊本駅、豊肥本線の新水前寺駅と接続されている。日中でもA系統が毎時10本、B系統は5本あり、運賃は一律170円(小人90円)でTOICAやSuicaなどの交通系ICカードも使えるので便利。

【肥後銀行本店】

【熊本放送】

【桜町地区第一種市街地再開発事業】
地下1階、地上15階建て、高さ59.88m、延床面積160,330㎡の再開発ビルで、2019年夏の完成に向けて、現在建設工事が進められている。用途は、バスターミナル、物販店舗、飲食、シネコンやホールのほかマンションなどが入る計画で、総事業費755億円を誇る大事業。敷地面積は30,266㎡で、以前この場所には2015年2月末に閉店した県民百貨店とバスターミナルの熊本交通センターがあった。

【バスターミナル】
桜町地区の再開発ビル建設中は、南北約220mの市道が仮のバスターミナルとなっている。

【NHK熊本放送局】
地下1階、地上4階建て、延床面積6,517㎡で、2016年11月末に完成し、2017年6月より業務が開始(中央区千葉城町から移転)される予定。

【サンロード新市街】
辛島町電停から東側へ約230m続き、道幅が18mと広い上に天井も高く開放感がある全蓋式アーケード商店街。

【下通商店街】
サンロード新市街の東側から北側に約510m続く全蓋式アーケード商店街。専門店から飲食店、大型店など約170店が集まり、平日は50,000人、日曜日には65,000人もの来街者のある県内一の賑わいを誇る九州有数の繁華街。

【COCOSA】
地下1階から地上5階までを営業フロアとする商業施設で、ファッション関係を中心に、生活雑貨やインテリアのほか無印良品など約40店が入り、2017年4月にオープンした。

【熊本パルコ】
店舗面積8,000㎡、地下1階から地上9階までを営業フロアとする商業施設(1986年5月オープン)で、2016年2月期の売上高は51億3,500万円(静岡パルコ同103億3,900万円)。

【銀座通り周辺(歓楽街)】

【駕町通り商店街】
銀座通りから通町筋までの全長約280m続く片側アーケードが設置されている商店街で、通りの南側には主に飲食店が集まっている。

【カリーノ下通】
地下1階から地上6階までを営業フロアとする商業施設で、核テナントの蔦屋書店のほかエステやインターネットカフェなども入っている。

【通町筋】

【びぷれす熊日会館】
地下2階、地上14階建て、延床面積56,205㎡、熊本市現代美術館のほかホテル日航熊本などが入る複合ビルで、2002年にオープンした。

【鶴屋百貨店】
店舗面積76,592㎡、地下2階から地上8階までを営業フロアとし、本館と東館のほかウイング館の3棟からなる百貨店。2016年2月期の売上高576億100万円を誇る地方百貨店の最高峰。

【上通商店街】
通町筋のびぷれす熊日会館から北側に約600m続く商店街。南側の約350m付近までは全蓋式アーケード、北側約250mはオープンモール型商店街。

【熊本電鉄藤崎宮前駅】

【藤崎八旛宮】

【夏目漱石内坪井旧居】

【エフエム熊本】

【熊本城】
加藤清正が7年の歳月をかけて1607年に完成させた平山城で、日本三名城の一つとも言われている。西南戦争によって焼失した天守閣は、昭和35年(1960年)に復元されたもので、熊本城観覧人員は1,588,366人(2015年度)。2016年4月の熊本地震で、13の重要文化財のほか天守閣など多くの建造物が被害を受けてしまった。現在では、本格的な復旧工事は始まったものの、全体の復旧は20年かかると言われている。

【平成28年熊本地震】
平成28年(2016年)4月14日21時26分以降に起きた熊本県熊本地方を震源とした最大震度7を観測した地震。人的被害(2017.5.12時点)は、死者225人(熊本市が72人、上益城郡益城町37人など)、負傷者は2,753人。建物の被害は、全壊8,673棟と半壊など一部破損を合わせた住家の被害は190,809棟にも及んだ。

【熊本市役所】

【熊本県庁】
熊本県は九州地方の中央に位置し、面積7,404.89㎢、人口は全国23番目の1,765,940人(2017.4.1)。明治4年の廃藩置県では熊本藩が熊本県、熊本県南部の人吉藩には人吉県が成立し、その後、熊本県から八代県が分離し、翌年には熊本県が白川県へと改名されるなどということもあったが、明治9年(1876年)に現在の熊本県が誕生した。政令指定都市の熊本市を含む14市、23町、8村で構成されている。

【水前寺成趣園】