京都鉄道博物館、報道公開=SLから新幹線まで、貴重な53両収蔵

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京都鉄道博物館、報道公開=SLから新幹線まで、貴重な53両収蔵

4月29日の開業を前に京都鉄道博物館は1日、報道関係者向けの内覧会を開催した。SLや特急、新幹線など日本の鉄道をけん引してきた貴重な鉄道資産を53両収蔵。大型の鉄道ジオラマや運転士がトレーニングで使用するシミュレーターも披露した。
 昨年8月に43年の歴史に幕を閉じた「梅小路蒸気機関車館」。隣接する梅小路公園に施設を新たに建設し、同館に収蔵・展示されていた20両、扇形車庫とともに京都鉄道博物館として生まれ変わる。2014年4月に閉館した大阪の「交通科学博物館」に展示されていた車両も移設。見るだけでなく、触れて、体験ができる、日本最大級の鉄道博物館となっている。
 館内は、入り口と本館を結ぶ、長さ約100メートルの「プロムナード」から始まる。シロクニの愛称で親しまれたC62形蒸気機関車のほか、東海道本線を走った80系電車、夢の超特急と言われた0系新幹線などが、車両を連結した編成の形で展示されている。
 3階建ての本館は、鉄道の歴史や構造、施設などのテーマに分け収蔵品を紹介。1階入り口の目の前に広がるエリアには、流線型の500系新幹線、寝台特急としても活用された581系電車、ボンネット型の特急489系電車など、JR西日本で活躍した車両が堂々たる姿で並ぶ。昭和30~40年代の駅舎と駅前の様子を再現したコーナーや車両を真下から見学できる地下通路など、鉄道への理解をより深める工夫も随所に凝らされている。
 2階には、幅30メートル、奥行き10メートルと大規模な鉄道ジオラマを設置。駅、橋、トンネル、街並みなどを忠実に再現し、80分の1スケール模型が、張り巡らされた線路の上を縦横無尽に駆け抜ける。鉄道の1日を紹介する約20分間の演出も行われ、走行シーンを撮影するカメラの映像と合わせ楽しむことができる。
 このほか、体験施設として列車の運転シミュレーターや運行を制御する指令所などを設置。本館屋上には、京都の絶景と実際の列車が走る様子をジオラマのように堪能できるテラスも用意されている。
 京都鉄道博物館の三浦英之館長は「大勢のお客さまに楽しんでいただき、感動やひらめき、新しい発見を持ち帰ってもらえるような運営をしたい」と話し、「常に進化する博物館を目指し、新しいことにチャレンジしていきたい」と抱負を述べた。
 入館料は一般1200円、大学・高校生1000円、中学・小学生500円、幼児200円。開館時間は午前10時から午後5時半まで。休館は毎週水曜日と年末年始(12月30日~1月1日)。

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