20180927秋芳洞に新空間 総延長伸びるか

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20180927秋芳洞に新空間 総延長伸びるか

美祢市にある国内最大級の鍾乳洞、「秋芳洞」で長さ約300メートルに及ぶ新たな空間が見つかって総延長が11キロに達し、長さはさらに延びる可能性があることが専門家による調査で明らかになりました。
国の特別天然記念物の「秋芳洞」は長さが10キロあまりと国内最大級の鍾乳洞で、4年前から専門家による詳細な調査が続いています。
去年までに約500メートルの空間が見つかり、ことし2月には、さらに新たな空間が広がっていることも確認されました。
研究グループが9月に行った現地調査で、新たに見つかった空間は長さが300メートルほどあり、鍾乳洞の総延長は11キロに達することが分かりました。
さらに、空間には風の流れがあり、さらに先へとつながっていたほか、コウモリの骨やふんも多数、見つかりました。
また、別の洞窟の約20メートル下に位置していることも確認され、研究グループでは新たな空間がこの洞窟とつながっている可能性があるとみて調査を続けるとともに、今回の結果を10月6日から宮城県で開かれる日本洞窟学会の大会で報告することにしています。
美祢市職員で日本洞窟学会の副会長を務める村上崇史さんは、「今回の発見は秋芳洞や周辺地域の成り立ちを知るための材料の1つになりうる。詳しい調査を続け科学的データを集めたい」と話しています。

秋芳洞で見つかった新たな空間について、取材にあたった長砂貴英記者の解説です。

Q:秋芳洞の長さがさらに長くなった上、もっと先まで空間がつながっている可能性もあるというわくわくするような調査結果ですね。

A:調査にあたった専門家が内部で写真を撮影しました。
まず、新たな空間に向かう途中、高さはなんと20メートルのところもあり、研究グループは昇ったり降りたりしながら、内部に進んでいったということです。
新たな空間にある鍾乳石の柱は、人の背丈の3倍以上もある巨大さです。これほどの大きさになるには数万年かかるそうです。
また、洞窟のなかは雨風にさらされないので、コウモリの頭の骨がきれいな形で残されていました。
研究グループは、こうした痕跡も別のどこかとつながっている可能性があるという根拠の1つにするそうです。

今回見つかった空間の1番奥には、黒く横に裂け目のような隙間がみえますが、高さが1.5メートルくらいで人が1人通れるほどだそうで、研究グループによると、これより先にまだ空間が広がっているということです。
この場所の20メートル真上には、別の洞窟があることも確認されていて、これらがつながっている可能性があるとみられています。

Q:今回の発見はどんな意味を持ちますか。
A:調査にあたった専門家は、洞窟のなりたちを知る 貴重な発見だとしています。宇宙や深海だけではなく、私たちが住む身近な場所でも、未知の世界が広がっています。どんどんと伸び続ける秋芳洞の取材を今後も続けたいと思います。